マラソン一山麻緒選手が資生堂へ 所属チーム移籍と独禁法の意外な関係

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   陸上競技の長距離やマラソンの世界で最近、実業団の選手が所属先を変更するケースが目立つようになっている。女子マラソンの一山麻緒選手も2022年4月、ワコールから資生堂に移ることが明らかになった。

  • マラソンはテレビ中継され、所属企業の宣伝効果も大きい(写真と本文は関係ありません)
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日本記録更新が目標

   一山選手は昨夏の東京五輪のマラソンで8位に入賞。世界のトップ選手が集まった22年3月6日の東京マラソンでも全体で6位、日本人では1位になった。今や日本の女子マラソン界のナンバーワンランナーだ。昨年末に男子マラソン日本記録保持者の鈴木健吾選手(富士通)と結婚している。

   今回の移籍について、一山選手は資生堂を通じ、「結婚を機に関東での新たな拠点を探し、女性活躍の企業としても魅力に思っていた資生堂に入社を決めました。心機一転、新たな環境でのスタートがとても楽しみです」とコメントしている。

   ワコールは京都の会社だが、資生堂や、鈴木選手の富士通は首都圏に練習拠点がある。

   ほかにも最近、所属先を変更した有名選手は少なくない。3月13日の名古屋ウィメンズマラソンで日本人1位になった安藤友香選手は、2019年、スズキ浜松AC(現スズキ)からワコールへ。同2位の細田あい選手は昨年、ダイハツからエディオンに移っている。

   トラックや駅伝で大活躍してきた鍋島莉奈選手は今年1月、日本郵政から積水化学に移籍した。日本選手権では17年に5000メートル、18、19年に1万メートルで優勝し、世界選手権にも出場している実力ランナーだ。

   男子の実業団でも、このところ所属先を変更している選手が少なくない。

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