携帯電話料金プラン「ahamo」に、2022年6月から「大盛りオプション」が登場する。月額4950円(税込・以下同)で、月あたり100GB(ギガバイト)の通信を利用できる。3月23日に発表したが、インターネット上では「10GBぐらいのプランが欲しい」という声をみかける。
ahamoだけでなく、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク各社から21年3月に登場した新料金プランには月あたり10GBというプランがないのだ。
10GB2000円未満で使えたら...
現行のahamo(ドコモ)は月2970円20GBのプランを提供している。
「povo 2.0」(KDDI)は、ユーザーが都度「トッピング」として通信データ容量を追加購入する方式をとっている。追加データにはそれぞれ利用可能期間が定まっており、30日間のプランなら3GB990円か、20GB2700円だ。
LINEMO(ソフトバンク)では月3GBで990円の「ミニプラン」と、月20GBで2728円の「スマホプラン」を用意。ahamoでは100GBの「大盛り」が登場するが、3ブランドとも基本的に「3GBか、20GB」が選択肢となっている。
ahamoの「大盛り」発表後、ネットユーザーから「10GBで1500円や2000円程度のプランを作ってくれ」「小盛りが欲しい」という要望が掲示板やツイッターで数十件出ている。
MM総研調査が21年11月に実施したアンケート調査(22年1月27日発表)によると、スマートフォンユーザーの月間データ通信量は平均8.95GB・中央値は3GBだった。調査対象者数は2万4353人(有効回答数非公表)。
キャリア・プラン問わず分析したもので、回答者は自身が契約しているプランのデータ容量に基づいて回答したと考えられる。そのため断言はできないが、使用量が平均8.95GBとなると「10GBプラン」に需要があってもおかしくはなさそうだ。
MVNOならどうか
ドコモ・KDDI・ソフトバンクのメインブランドでも、データ通信使い放題、あるいは月3GBまでというものが目立ち、「10GBプラン」は見当たらない。
ただ、「10GBプラン」提供業社が存在しないわけではない。MVNO(仮想移動体通信事業者)の「OCNモバイルONE」は月10GBで1760円、20GBで4312円のプランをそれぞれ用意。「mineo」も、音声通話対応プランでは月10GBで1958円、月20GBだと2178円のプランを用意している。