米国発のアルコール飲料「ZIMA(ジーマ)」。日本での出荷は2021年末に終了したと、2022年1月4日に複数メディアで報じられた。2か月が過ぎた2022年3月24日現在、フリマアプリ「メルカリ」では高額転売が相次いでいる。
ジーマは果実の風味と炭酸が入った、青色のラベルが印象的なリキュール。若者を中心に人気を博していた。
アマゾンでの公式販売は売り切れ
22年1月4日付日本経済新聞(電子版)によると、販売元のモルソン・クアーズ・ジャパン(東京都渋谷区)が出荷終了を明かし、流通している在庫限りで日本での販売を終えるとした。今後日本で別ルートでの再販を行うかは米国の本社で検討中とのことだったが、22年3月24日現在までに続報や発表は見当たらない。
終売が報じられた当時はツイッター上で「ナイトクラブでいつも飲んでいた」とジーマを懐かしむ人が続出していた。
日本では275ミリリットルのボトル(参考価格230円、税別)と、330ミリリットルの缶(同198円、税別)が販売されていた。フレーバーは数種類あるが、ZIMA公式サイトにリンクがある「アマゾン」の販売ページでは22年3月24日現在全て売り切れだ。
記者が1月4日に見た時点では、メルカリでのジーマの転売はほとんど起きていなかった。ただ報道を受けて出品数が増えたのか、3月中には数十件が出品されている。
ZIMA4本で9999円?
メルカリでの価格は出品者によってまちまちだが、ボトル3本セット送料込みで2980円(税込、以下同)、12本セット送料込みで5400円など参考価格より数段高くなっているのがほとんど。ボトルの参考価格230円に消費税10%をかけると、本来は送料別で1本253円、3本で759円程度が相場だ。さらに高額なケースだと、送料別で4本セット9999円という出品があった。
なお利用ルールについて書かれた「メルカリガイド」ページによると、酒税法による酒類販売業の免許を持たずに継続的に酒類を出品する行為は禁止されている。一方、「出品者が自ら飲用する目的で購入した又は他者から譲り受けた酒類のうち、家庭で不要になった酒類は出品することが可能」とのこと。
J-CASTトレンドは21年4月9日にメルカリ広報に取材している。この時の話によると、「同一のユーザーが同じ商品を連続で10個出品する」など、出品された酒類が初めから飲用ではなく販売目的で購入したものだと考えられる場合は、出品キャンセル、利用制限などの対応を取る可能性があるとのことだった。