ゲーム機やスマートフォンのバッテリーが膨張する現象が、たびたびインターネット上で報告される。ゲーム機「Nintendo Switch(スイッチ)」でも、こうした話が出ている。
膨らみによって、外装に影響が出るケースもあるようだ。
購入から4年で膨張開始
ツイッターユーザーの「まリリんご@」さんは2022年3月20日、本体背面が膨らんだスイッチの画像を投稿した。膨張したバッテリーに押し上げられたのか、背面の外装部分は不自然に湾曲。本体の側面上部に隙間ができ、内部が見える状態だ。
まリリんご@さんに取材した。スイッチは2017年3月3日の発売日に購入したが、21年の夏ごろから膨張し始めたという。
「特に落としたりはしていないのですが」とまリリんご@さん。ただし、学校へ通学している間などは電源を点けたままにしていることが多く、これが原因でバッテリーが膨張したのではないかと推測した。膨らんではいるものの、現状スイッチを格納して使うスタンドにも収まっており、プレー上の実用性に支障はないとのこと。
ツイッター上では他のユーザーからも、スイッチのバッテリーや本体が膨張したために修理に出した、あるいは検討しているとの報告が22年1月から3月にかけて10件以上見つかる。
スマートフォン修理業者では、ゲーム機の修理を請け負っている場合がある。こうした業者のウェブサイトでは、バッテリーが膨らんだことで、まリリんご@さんのものと同様に外装部分が曲がったスイッチの症例を紹介しているページが複数存在する。
「リチウムイオン充電時の一般的な特性によるもの」
任天堂広報に取材した。本体内蔵の「リチウムイオンバッテリー」の膨張は、「経年劣化によるリチウムイオン充電池の一般的な特性によるものであり、故障や異常ではなく、製品の安全性に問題はないものと認識しております」と話す。バッテリーの膨張が見られた場合、任天堂サービスセンターで交換修理を受け付けているとのことだ。
同社公式サイトのサポートページでは、修理時の参考価格が書いてある。通常版、「有機ELモデル」、そして廉価版の「Nintendo Switch Lite」ではいずれも本体バッテリーの交換は4950円(税込)とされている。