過去にはテロ、撃墜などのケースも
航空ファン・飛行機利用者のためのサイト「FlyTeam」によると、同型機は1997年7月31日に初飛行。2021年7月末段階で、4989機が製造され、日本では日本航空が48機、全日空が39機、スカイマークが29機、ソラシドエアが14機、日本トランスオーシャン航空が13機、スプリング・ジャパン(旧春秋航空日本)が6機の計149機が運航している。今や国内線では最もよく見かける航空機となっている。
ロイターによると、中国は約1200機あり、うち中国東方航空89機を保有。同社は2022年3月22日、同型機の運航を停止している。
今回の事故のように、高高度を飛行中の民間航空機が突然墜落するケースはきわめて少ないが、過去には爆弾テロや撃墜、機体の欠陥・修理ミス、パイロットの誤操縦・自殺などの例がある。
なお、同型機の後継に当たるボーイング737MAXは、18年10月にインドネシアで、19年3月にはエチオピアで立て続けに墜落事故を起こし、各国で長く運航停止が続いた。
ロイターによると、中国は同型機を140機購入する計画だったが、いち早く運航を停止。ようやく、近く引き渡しが始まる予定だった。それだけに、今回の事故は、中国での737MAX運航再開を目指すボーイングの努力に水を差し、中国側への引き渡しにも影響する恐れがある、と指摘している。
ボーイングは事故調査に全面協力することを明らかにしている。近く米マイアミで開催する予定だった同社幹部役員の会合を中止し、事故原因の調査と東方航空への支援に集中するという。