プロ野球開幕試合に影響は
2011年の電力不足は、プロ野球への影響も大きかった。11年3月19日付セントラル野球連盟の発表によると、文部科学省の節電協力要請を受け、3月25日に予定していたシーズン開幕試合は29日に変更。4月3日までは、東京・東北電力管内地域のナイトゲーム(ナイター)を取りやめ、デーゲームに。また4月5日から東京・東北電力管内のナイトゲームは「減灯ナイター」とし、大規模節電策を実施するとした。
同じく3月25日に開幕予定だったパ・リーグも、4月12日に開幕がずれ込んだ。さらに、両リーグでは試合開始時より3時間30分を過ぎれば新たな延長回には入らないとの特例措置も設けられた。
2022年シーズンはどうなるだろうか。22年3月11日付河北新報によると、3月16日の震源域に最も近い「相馬共同火力発電」の「新地発電所」(新地町)は一部設備が損壊し、復旧の見通しが立っていない。「原町火力発電所」もボイラーなどに被害があり、復旧時期は不透明という。
プロ野球は3月25日に開幕予定だ。読売ジャイアンツと中日ドラゴンズは18時15分に東京ドーム(文京区)で、横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープは18時30分に横浜スタジアムで試合を開催予定など、関東で複数のナイトゲームが控える。ツイッター上では電力不足による開幕への影響を案じるファンが複数みられる。
なお3月22日午前の定例会見で、松野博一官房長官は「明日以降は天気が回復して、太陽光発電が増え、気温も上昇して電力需要の低下が見込まれるため、同様の節電をお願いする可能性は低いとの報告を受けております」と説明している。