アツアツのフライパンに水かけないで 「ジューッ」の音は加工傷むサイン

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ホーロー鍋で炒めるのはご法度

   火にかける調理器具でも、物によっては「炒める」用途に使ってはならない場合がある。金属の表面にガラス質を高温で焼き付けて作る「ホーロー(琺瑯)鍋」は、スープや煮込み料理にもってこいだが、食材を炒めると焦げ付きの原因になるという。さらにホーローのひび割れ、はがれにもつながるそうだ。

「食材は別途フライパンで炒めたうえでホーロー鍋に移し、煮込んでください」

一つの器具で「炒め」と「煮込み」ができれば便利だが、そうはいかない。炒めものだけでなく、煎り物、焼き物、揚げ焼き料理には使えないのだ。フライパン同様、担当者がツイッターで「ホーローは、炒め物、煎り物、焼き物、揚げ焼き料理はNGなことを知っていたか」を調査した結果、「知らなかった」が87.4%を占めた(約1500票)。

   和平フレイズは、1台で「ゆでる・沸かす・炒める・煮る・揚げる・炊く・和える」の7役をこなす「マルチポット」を販売している。ただ、それをホーロー素材にした「rinto(リント)IH対応ホーローマルチポット」になると、「ゆでる・沸かす・煮る・揚げる・炊く・和える・保存」と、できることが変わる。保存に強みがあるが、炒めるのには使えない。

   マルチポットと聞くと、文字通り「マルチ」使用のイメージかもしれない。ただ、名称は「マルチポット」でも、販売元や器具の素材が変われば扱い方も変えなければならない。トラブルを避けるためには「製品の説明書をぜひ読んでほしい」と担当者。思い込みで扱うのは危険だ。

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