ヤフーが提供するサービスでの「Tポイント」の利用・付与が、一部を除いて2022年3月31日を最後に終了する。
ところで、「Tポイント」や「楽天ポイント」といったポイントを効率よく貯め、買い物などに利用する「ポイ活」という概念がある。4月以降、ヤフーの改訂はポイ活実践者にどう影響してくるのだろうか。
「ウエル活」どうなる
今までは「ヤフーショッピング」「PayPayモール」や、クレジットカード「Yahoo! JAPANカード」の利用時、買い物額などに合わせて一定のTポイントが付与されきた。4月1日以降はTポイントではなく、決済サービス「PayPay」の残高に「PayPayボーナス」として追加されることになる。
Tポイントでの「ポイ活」には、「ウエル活」という人気の活用法がある。ドラッグストア「ウエルシア薬局」が毎月20日に実施する「ウエルシアお客様感謝デー」を利用するものだ。この日は商品購入時に200ポイント以上のTポイントを用いると、「1.5倍分」として使える。1000(通常1000円分)ポイントを使うと、1500円に換算してショッピングできるのだ。
ヤフーのサービスでTポイントを集め「ウエル活」をしてきたツイッターユーザーの間では、「ウエル活の危機」「もうウエル活は終わりになるのかな」といった悲しみの声が出ている。
「ポイ活」に詳しい人物はどう見ているのか。ポイントサイト「Point Income」を運営するファイブゲート(東京都渋谷区)広報に取材した。「Point Income」では、提携サービスの利用やショップでの買い物をすると、「ポイント」が貯まる。このポイントは現金やギフト券、Tポイントなどに交換できる。
4月のヤフーの改訂が迫るが、「ポイ活」ユーザーの行動に大きな変化はまだみられないと話す。半面、「Tカード Prime」など、4月以降もTポイントの付くクレジットカードに「Yahoo! JAPANカード」から乗り換える人は増えていると感じるという。
「Ponta」「dポイント」の利用もアリ
広報によると、 Tポイントの活用法としてはやはり「ウエル活」がお得。今後も「必ずしもウエル活ができない、ということはない」と話す。
4月以降もTポイント提携ショップでの買い物や「Point Income」でのポイント交換などで、Tポイントの入手手段は存在し続ける。またウエルシアは公式サイト上でヤフーの改訂に触れつつ、「ウエルシアグループでは、4月1日以降も引き続き」Tポイントを利用でき、サービスに変更はないと説明している。
一方、他社ポイントサービスでもそれぞれ有用なキャンペーンが実施されている場合がありる。
例えばローソンなどで貯まる「Pontaポイント」には「ポン活」という活用法がある。「Point Income」公式サイトによると、 Pontaポイントをローソン店内の端末やアプリで「お試し引換券」という商品引換券に交換すれば、 ポイントの価値を2倍・3倍にまで上げてローソンで買い物できるという。
また「Point Income」では3月31日まで、サイト内のポイントを「dポイント」に15%増というレートで交換できるキャンペーンを実施している。こうした他ポイントの利用も「ポイ活」の選択肢になり得ると広報は続けた。