地震で鉄道「運転見合わせ」 数百キロの線路「歩いて安全確認」する

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

複数人で「パーティー」組む

   各区のスタッフの数は区間によってまちまちだが、基本的には数十人のスタッフがいる。受け持つ路線の長さも千差万別だが、地方の場合は1つの区で50キロメートル、100キロメートルを受け持つ場合もあるという。

   ただ、「1つの区の中でも1パーティー(組)だけで全部を見るのは、非常に時間がかかる。そこで複数のパーティーも作り、数キロメートルずつを分担して点検します」。パーティーは基本的には2人ずつ、もしくは3~4人で、数十組が編成される場合もある。保線担当者が1人で何十キロメートルもの区間を歩くことはないのだ。

   線路や架線は、先述した通り徒歩やレールスターを使い、連続的に見回る。一方、土砂崩れしやすい場所や橋など、あらかじめ決まっている重点点検箇所もあり、こちらの場合は土木を担当する部門などが自動車で要所間を移動しつつ点検するという。

   こうした点検内容は、基本的にはJR東日本での経験に基づいた話だが、「ほかの鉄道会社でも大きな違いはないと思います」(阿部氏)。

姉妹サイト