e-Taxは「使える」のか
実はe-Taxは、今年1月4日にもシステム障害を起こしていた。国税庁発表によると、受付処理が遅延し、受信通知が送信されなくなったが、同日中に復旧していた。この不具合を経験していた船着氏は、今回のトラブルも時間の経過で解決されると判断し、国税庁の対応を待つことにした。
ただ3月15日朝になっても状況に変化はなく、0時50分ごろの時点で受信通知は確認できていないと話した。顧客には15日に提出ができない可能性があると伝え、理解を得たという。なお取材後、13時半ごろに通知を確認できたとした。
ただ、e-Tax自体は「有用性の高いシステムだと認識しております」と船着氏。税務署の窓口への書類の持参や郵送の準備の手間を効率化でき、空いた時間で顧客に別のサービスを提供できると評価した。同氏は以前、税務職員として国税局や税務署に勤めていたが、その経験を踏まえても、また一人の納税者として見ても役立つシステムと感じていると語った。