秋葉原にポツンと「田中無線電機ビル」 再開発で解体へ、現場を見ると

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   東京・JR秋葉原駅から歩いて5分ほど、大通りに面する「田中無線電機ビル」が解体される。築50年近い建物だ。

   それに伴い、同ビルに入居していた「G-Tune:Garage秋葉原店」が2022年2月20日に閉店。地下一階で営業する「麺屋はるか秋葉原本店」も、3月17日で営業を終了する。

  • ポツンとたつビルもついに解体に
    ポツンとたつビルもついに解体に
  • ポツンとたつビルもついに解体に

建物内のテナントは閉店に

   「田中無線電機ビル」は、田中無線電機(東京都千代田区)の本社ビルだ。同社公式サイトによると、1956(昭和31)年に秋葉原駅高架下で創業。65(昭和40)年に、現在の本社ビルがある場所に本店を開いた。ビルを新築し、本店から本社になったのは75(昭和50)年のこと。ビルが建ってから、今年で47年となる。

   ゲーミングPCブランド「G-Tune」専門店の「G-Tune:Garage秋葉原店」は、パソコンの直販メーカー・マウスコンピューター(東京都中央区)の直営店だ。同社は、閉店理由を「再開発に伴うビルの建て替え」と秋葉原店の公式ツイッターで発表している。

   秋葉原駅周辺はかつて、無線やラジオ部品を取り扱う店が多く、「電気街」として知られた。現在では大型家電量販店やPCパーツ専門店などが立ち並ぶだけでなく、メイド喫茶店やアニメ・漫画の商品を扱う小売店も増え、「サブカルチャー」の街として定着。近年では、ラーメン激戦区としても知られている。

   田中無線電機ビルは、建物名も含めて秋葉原の歴史を映したビルとも言えるだろう。

姉妹サイト