大変なのは今年10月以降
小麦の輸出国は世界1位がロシア、5位がウクライナ。両国には黒土地帯と呼ばれる肥沃な農地が広がっている。
しかし、日本の小麦輸入はロシアやウクライナには頼っておらず、米国産49%、カナダ産34%、豪州産17%。この3国から全量を輸入している。
そんなこともあり、インターネットでは「ウクライナ侵攻で粉ものピンチ」という報道について、「フェイクニュース」「まだウクライナの影響は出ていないはず」「便乗値上げ」など、疑問視するコメントが出ている。
さらに「粉もの」の場合、原価率が高いのは小麦ではなく具材のタコやイカだという指摘もある。
ただし、今後のウクライナ情勢によって、世界の小麦価格が急上昇する可能性がある。今年10月に予定されている次期の改定では、世界的に小麦需要がひっ迫し、日本でも今春以上のアップが必至と予想する声が多い。このとき、「粉もの」にも本格的にウクライナの影響が及ぶことになりそうだ。