阪神・淡路大震災(1995年1月17日)、熊本地震本震(2016年4月16日)、北海道胆振東部地震(2018年9月6日)。これらの共通点は何か、おわかりだろうか。
答えは、多くの人が寝ている夜遅くから日の出前にかけて発生した、大型地震だ。災害は日中に起きるとは限らない。早朝から深夜まで、人の生活に関係なく突如襲ってくる。この教えを視覚的に表現した画像作品が、きょう2022年3月11日にツイッターに投稿された。まるで「新聞のテレビ欄」のようなビジュアルだ。
「防災について考えるきっかけを」
見出しには「平成~令和 過去の災害時間一覧」とある。1989年から現在までの地震、台風、豪雨、火山噴火などが発生時間別に並んでいる。例えば、冒頭で取り上げた北海道胆振東部地震は画像の左上。説明はこうだ。
「2018年9月6日3時7分ごろに、胆振地方中等部を震源地として発生した地震。死者数42人にのぼった」
投稿者は面白法人カヤック社員で、音楽ユニット「Frasco」メンバーでもあるタカノシンヤさん。J-CASTトレンドの取材に対し、同社のデザイナー・重見果歩さん、立石竜馬さんと3人で2週間ほどかけ、新聞広告コンペ用に作成したと話した。ツイートで紹介する予定はなかったが、「もっと防災について考えるきっかけを作りたい」という思いで制作したので、東日本大震災から11年の節目に投稿しようと思い立ったそうだ。
「さまざまな情報源に当たって発生時間や被害を調べるうち、災害は全国どこでも絶え間なく起きていると痛感しました。まさしく『災害大国』なんだなと」(タカノさん)
災害が起こるリスクは、常にある。事実をわかりやすく伝えるには、「新聞のテレビ欄」がデザインとしてふさわしいと考えたという。
「平成~令和 過去の災害時間一覧」下部には「いつ災害がおきてもいいように、常に備えておきましょう」とある。特に、夜間の避難には危険が伴う。日中だけでなく、移動が難しいと考えられる時間帯に災害に見舞われるケースも想定しておきたい。