チューリッヒ保険会社(東京都中野区)はユーチューブ公式チャンネル「Green Music produced by Zurich」の2月公開4作品を、2022年2月25日に紹介した。
シンガーソングライターの荒田洸さん、ハンドパン(打楽器)奏者の久保田リョウヘイさんら4人のアーティストが「日本の自然豊かな土地」をテーマに楽曲を書き下ろし、映像監督の新井陽次郎さんがアニメーションを担当。癒やしの音楽と緑豊かなループアニメーションが融合した「ヒーリングミュージックコンテンツ」となっている。
アーティストの心に刻まれた景色を音で表現
2月公開4作品のタイトルと、担当アーティストは以下の通り。カッコ内は舞台となっている場所だ。
「はずみゆく朝日の音」荒田洸(岩手県・松尾八幡平駅)
「水仙のはなうた」rionos(淡路島・灘黒岩水仙郷)
「森たちのたわむれ」久保田リョウヘイ(新潟県三条市下田郷)
「海のかなで」tommgn(鹿児島県・奄美大島)
「はずみゆく朝日の音」は、荒田さんがコンサートへ向かうバスから見た「心奪われる美しい風景」から着想を得たと、発表資料にコメントを寄せている。岩手県の畦道にて、日が昇るくらいの早朝に、「朝日に照らされた田んぼや単線の踏切、そして点々と灯のついた家々から様々なストーリーを想像」し、とっさに景色を写真に収めたという。
「朝の静けさとこれから始まる1日へのわくわく感を様々な音を組み合わせて作り上げました」(荒田さん)
神戸生まれのrionosさんは、自身の原体験をもとに楽曲制作した。淡路島は何度も足を運んだ身近な場所で、中でも灘黒岩水仙郷に特別な思い入れがあり、「丘一面に咲く白い花と、花越しにキラキラ光る海の風景」が心の奥深くに刻まれているそう。自分自身の軌跡を辿る気持ちで、寒空の下で咲き誇る水仙たちの音色が織りなす「はなうた」を表現した。
森や海など、自然のエッセンスを凝縮した楽曲もある。「森たちのたわむれ」は、新潟の自然の中で録音した鳥の声や川のせせらぎの音を取り入れている。パチパチと微かに爆ぜる火の音が心地よく、ほっと一息つきたいときにもってこいの曲だ。「海のかなで」は絶え間なく流れる波音をバックに、ギターとピアノの即興演奏が南国気分を味わわせてくれる。
地球環境問題に取り組む「きっかけ」に
「Green Music produced by Zurich」には、気候変動の問題を考える契機にしてほしいという思いが込められている。
チューリッヒ・インシュアランス・グループは、14年以来カーボンニュートラル企業として事業を行っており、地球温暖化対策に注力している。20年にはブラジルで「Zurich Forest」という森林再生プロジェクトを立ちあげた。日本においては、それぞれの立場で地球環境問題に取り組む行動を起こす「きっかけ」を提供したいと考え、22年1月よりユーチューブチャンネルを始動するに至ったという。毎週さまざまなアーティストとのコラボレーションコンテンツを継続的に配信している。