一晩寝かせると味の違いは
あんには、豚ひき肉にキャベツ、ニラ、青ネギを用意。片方は一晩寝かせ、もう片方は調理の直前に準備した。
2つのあんを並べて比べてみると、そこまで大きな違いはない。触ってみると、調理直前に仕込んだばかりのあんに比べて、寝かせた方は全体にまとまりがあり、若干重いように感じる。
あんを包んでいる間は、違いを感じず、見た目も大差はない。フライパンに移し、火加減は、「さんぷく」の担当者に教わった通り「弱火寄りの中火」で焼き上げる。
焼いている間は火加減が弱くないかと不安になったが、変えずに待ち続けていると、食欲を刺激するにおいがキッチンにただよってきた。水分が完全に飛んだ頃に、フライパンに皿を逆さにしてのせてひっくり返す。
フライパンを上げてみると、こんがりきれいに焼きあがったギョーザが現れた。口に運ぶと、底面はパリッとしているが焦げたような味は一切しない、ちょうどいい焼き加減だ。
味は一晩寝かせたあんの方が、ニンニクやニラが強すぎることなく、全体としてのまとまりを感じる。ニンニクやニラの風味を感じたい人にとっては、当日作ったあんの方が好みかもしれない。