【J子が行く】J-CASTトレンド記者「J子」とその同僚たちが、体を張って「やってみた、食べてみた、行ってみた」をリポートします。
「J子が行く」初回記事公開は2021年3月25日。間もなく1年経つのに何か......何かが、足りない気がする。その答えを、岩崎通信機株式会社公式ツイッターから届いたDMが教えてくれた。
そうだ、名刺!私は「J子名刺」を持っていない。「『J子』が行く」なのに......。自力ではとてもさくさくっとは名刺を作れないので、お言葉に甘えに行こう!
改良重ねて11代目
岩崎通信機(東京都杉並区)を訪問すると、いわさきりつ子1号さん(以下、りつ子さん)と、第一営業部製版営業担当次長の細川輝さんが出迎えてくれた。ビジネスホンをはじめとした情報通信機器事業を展開しているだけに、入口にはあらゆる種類の電話がずらり。
J子 「社名に通信機とついているだけあって、通信機器分野が強みなんですね」
りつ子さん 「はい。ただ最近は除菌用アルコール『ALMEE(アルミー)』の販売など、時流に乗った展開もしています。今回使う『きりっ子』は印刷関連機器です」
なるほど、色々と手がけていらっしゃると。
カードカッター「きりっ子」は約30年前から販売しているロングセラーシリーズで、最新の「MC-22T Plus」は11代目にあたる。用紙が何枚か重なって出たり、用紙の不送りによって紙詰まりが起きたりといったトラブルで「損紙」が出ないよう防ぐレバーをつけるなど、改良を重ね続けてきた。細川さんによると「コロナ禍で一時、販売が落ち込んだものの、最近は盛り返してきている」らしい。
前もって、りつ子さんに「こんな名刺が欲しいです」と伝えると、特別にデザインまでしてくれた。至れり尽くせりで申し訳ない......。しっかり取材します!
「LIMEX」も切れる
名刺10枚分が1シートになって印刷されたのを見た瞬間、J子は急に不安になった。「きりっ子」は不器用でも使えるのだろうか。操作が難しかったらどうしよう。
細川さん 「大丈夫ですよ。こんな風にセットして、ボタンを押すだけです」
給紙トレイにシートを置き、何かの照準を合わせた細川さん。そのままスタートボタンを押すとリズミカルな音と共に、見慣れたサイズにカットされた名刺が次々と排紙トレイに出てくる。30秒ほどで80枚以上、裁断された。
これならできそうだ。自分の名刺作りなんだから、少しは働かないと!(途端に強気)
まず給紙トレイに用紙を置く。重要なのは、機械から照射されるレーザーポインターを用紙の中心に合わせること。今回はちょうど用紙の左端中央部に黒い四角が印刷されているため、その真ん中に赤い点が来るようセットすればOKだ。
カットサイズは自由に設定できる。よくカットするサイズを「きりっ子」に登録しておけば、パターンを切り替える操作一つで、名刺以外のカードやはがきにも対応可能だ。きりっ子のモニターを操作して「名刺サイズ」にカットするパターンに合わせ、スタートボタンを押すだけ。使う人を選ばない。
印刷から、きりっ子へのセット・裁断、10枚分の名刺完成まで、早ければおよそ1分! あっという間に「J子名刺(画像3)」が出来上がった。
J子 「名刺って100部単位で頼むイメージなので、手でカットするとなると骨が折れますね」
細川さん 「現在も、手動断裁機を使っているところはありますよ。人手が多ければ、断裁機を使う方が早く・多くカットできる場合があります」
ただ、手動での断裁は「切る回数」が多いため手間がかかる。使い慣れていないと刃がズレる可能性もありそう......。J子も新入社員時代に数百枚のカードを手動断裁機でカットする仕事を任されたが、決して少なくない枚数を無駄にした過去がある(懺悔)。
しかもMC-22T Plusは、石灰石を原料とした、紙・プラスチックの代わりとなる「LIMEX」にも対応する。木や水を使用しない素材だ。例えばLIMEXで出来た名刺を使うなど、「環境への配慮を意識している企業にもお使いいただいている」と細川さん。機器導入がSDGsにつながる時代だ。
ありがとう、きりっ子! 今度からは、このJ子名刺を引っ提げて取材に行ってきます!