2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の公式キャラクターデザインの最終候補作品が、3つに絞られた。
大阪・関西万博は、2020年8月に決まった公式ロゴマークのデザインが話題となった。連なった赤色の球体に目のような模様が複数つき、「奇抜」との声が出ていた。今回のキャラデザイン候補は、どれもロゴの意匠と関連した独特のものだ。
ロゴマークを「かぶる」、姿が「変わる」
最終候補3作品は、2022年3月2日に発表された。21年11月から12月1日の間に募集した1898作品の中から選ばれた。応募者の「制作意図」「特徴」「ロゴマークとの関係性」も掲載されている。
候補Aは、赤い体をした1つ目のキャラクター。1頭身で、青いバッグを手に持ち、隣には犬のような生物がいる。ロゴマークを「擬人化」したもので、「おぼえやすいシンプルキャラクター」として描いたとのこと。
候補Bは、短い足や尻尾が生えたスカイブルーの球体が、公式ロゴマークをかぶったデザイン。球体は「地球・人(自分)・生命体」を意味するという。キャラの頭にロゴをかぶせる事でキャラクターとして成立させ、「共生社会」などを意図している。大量の目が付いているように見えるが、ロゴをかぶっているのであって球体部分に「目はない設定」とのこと。
そして候補C。液体のようなキャラクターの頭部の周囲に、公式ロゴマークの模様が備わっている。このキャラクターに決まった形はなく、「メインのデザインはあくまで形のひとつ」。赤い部分は「分裂」し、青い部分は自在に形が変わるとのこと。
ロゴとの関係性について「生きているロゴマークは、ずっと『変わりたい』と願っていました。ある時、清い水と出会ったことで、色々な形に姿を変えることが出来る様になりました」とつづられている。