「まん防」10都道府県で延長へ
第6波の最新状況は、NHKの「直近1週間 人口10万人あたり 感染者数の推移」がわかりやすい。それによると、2月8日に925.6人になった後、減少傾向が続いていたが、2月27日の555.2人を底に下げ止まっている。28日は561.1人、3月1日は563.7人と、むしろ微増している。
東京都では2月28日、3月1日と久しぶりに2日連続で前の週の同じ曜日よりも感染者が増えた。ただし2日は、前週比で減だった。沖縄では3月1日、約1か月ぶりに感染者が1000人を超えている。沖縄の10万人当たりの感染者数は、2月25日から3月1日まで微増が続いている。
新規の感染者数が思うように減少しないことについて、政府分科会の尾身茂会長は2日、国会の審議で、ワクチンの3回目接種が遅れていることも関係していると指摘した。
政府が2月28日に公表した3回目のワクチン接種率は人口の19.3%、高齢者の49.0%。接種したくても「接種券が届かない」「前回のワクチン接種から6か月過ぎてない」などの人が少なくないとされている。
日テレNEWSによると、政府は、今月6日に期限を迎える31都道府県へのまん延防止等重点措置について、北海道や東京、大阪など10都道府県について21日まで延長する方向で調整している。感染状況の改善がみられる新潟、長野、岡山、広島、高知、福岡、佐賀、宮崎、鹿児島については解除する方向だという。