ロシアから軍事侵攻を受けているウクライナに向けて、日本国内で寄付の動きが広がっている。在日ウクライナ大使館は2022年3月1日、日本人6万人以上から20億円近くの寄付金があったことをツイッターに投稿した。
寄付の宛先、目的はいろいろある。また、会員制ポイントサービス「楽天ポイント」「Tポイント」を利用して、ウクライナへの支援が可能だ。
1ポイント=1円で
楽天グループはインターネット募金サービス「楽天クラッチ募金」内で、2月28日から「ウクライナ人道危機 緊急支援募金」を実施中だ。最終的な寄付先はウクライナ政府や「日本ユニセフ協会をはじめ人道支援を目的とする活動」を予定している。3月2日18時時点で、募金件数は16万件以上、3億3千万円を超えた。
寄付手段はクレジットカード、銀行振込、そして楽天ポイントの3種類だ。楽天ポイントは1ポイントから、寄付できる。「1ポイント」は1円で計算される。楽天のキャンペーンなどで会員に付与される有効期限つきの「期間限定ポイント」も、活用できる。
なおクレジットカードでは100円から、銀行振込は1円から送金を受け付ける。銀行振込だと、グループ会社運営の「楽天銀行」口座からは無料だが、他行からだと手数料が発生する。
プロジェクトを選んで寄付
ヤフーが運営するサービス「Yahoo!ネット募金」では、「ウクライナ緊急支援」という特設ページで8種の支援プロジェクトが寄付を募っている(3月2日17時現在)。いずれもクレジットカードで100円から、「Tポイント」では1ポイントから寄付できる。楽天同様、1ポイントあたり1円に換算して利用できる。
各プロジェクトによって主催団体やウクライナへの支援の内容は異なる。難民の支援、ウクライナの子どもへの衛生用品の配布など、寄付したいプロジェクトをユーザーが選んで寄付する。
3月2日17時現在、NPO法人(特定非営利活動法人)「ADRA Japan」の「平穏な生活を奪われてしまった方々に人道支援を」というプロジェクトが寄付総額最多で、5900万円以上を集めている。