ジャニーズ事務所を辞めた元ジャニーズアイドルたちを、「辞めジャニ」と呼ぶマスコミ。2014年に専属契約解除となった元KAT-TUNの田中聖容疑者が最近逮捕されると、この呼び名が登場した。
「日刊ゲンダイDIGITAL」2022年3月1日付記事の見出しは、こうだ。「田中聖容疑者の逮捕で露呈した『辞めジャニ』の未熟さ...手越祐也との"共通点"も」。これに反発するファンがいる。
-
活躍する「辞めジャニ」たち
芸能界で長年活躍するケース
田中容疑者は、覚醒剤取締法違反の疑いで2月27日に逮捕された。日刊ゲンダイの記事は、田中容疑者と、ジャニーズ事務所を20年6月に退所した手越さんは共通して、社会に対する認識の甘さがあると指摘するものだ。
しかし、「辞めジャニ」は未熟なのだと受け取れるようなタイトルや内容に違和感を持った読者から、記事のコメント欄やツイッター上で疑問の声が多く投稿された。田中容疑者と一緒に名前が挙げられた手越さんのファンは、「逮捕されたわけでもないのにひとまとめにされるのか」といった怒りも。
これまでに「辞めジャニ」は大勢いる。辞め方や理由は様々だ。芸能界を去って活躍する人もいれば、田原俊彦さんや、「シブがき隊」のメンバーたちなど芸能界で長年活動を続けるケースも、少なくない。
最近では、山下智久さんが辞めたことは記憶に新しい。20年10月に退所後、歌手・俳優として活躍中だ。21年5月には、高級ブランド「Dior」のビューティーアンバサダーに就任、11月に初の写真集を発売し、22年4月からはNHKのドラマ「正直不動産」で主演を務める予定だ。
森且行選手はオートレースで優勝
「辞めジャニ」として、芸能とは別の世界で活躍する最も有名な人物は、オートレーサーの森且行選手だろう。1991年にSMAPとしてデビューしたが、96年5月にオートレーサーを目指して脱退した。2020年には最高位レースのひとつ「SG第52回日本選手権オートレース」で優勝し、22年3月現在の全国ランキングでは最上の「S級」になっている。
ロックバンド「ONE OK ROCK」のボーカル・TAKAも、「辞めジャニ」だ。本名の森内貴寛で、2003年9月からNEWSのメンバーとして活動、11月にはインディーズデビューを果たしたが、翌12月には脱退した。05年5月に「ONE OK ROCK」加入すると、バンドはヒットを連発。オリコンアルバム売上ランキングで「35xxxv」が15年2月23日付、「Ambitions 」が17年1月23日付、「Eye of the Storm」が19年2月25日付にそれぞれ 1位を獲得した。武道館公演やアリーナツアー、さらには海外進出して北米ツアーを行っている。