重症になる前に容体悪化
大阪府は第6波の死者を2月17日時点でまとめている。それによると、445人の死者のうち194人が施設・医療機関関連だった。また感染経路が不明とされている214人のなかにも、院内・施設内感染の可能性がある者や濃厚接触者が含まれている、と報告。死者の「約半数は施設関連」としている。
同じ報告では、大阪では「重症からの死亡者」は27人(6.3%)に過ぎない。死者の9割以上は、重症と認定される前に亡くなっている。高齢者は急速に容体が悪化するケースが多いことによると見られる。国立感染症研究所感染症疫学センターは、オミクロン株の場合、感染から5日で亡くなるケースが最も多い、と分析している。
大阪では、高齢者施設や高齢者対策を強化し、できる限り高齢者に感染させないようにすること、感染した高齢者は最優先で治療を受けられるようにすることが求められているといえそうだ。