賃貸ならまず大家、管理会社に連絡を
業者や作業内容によって価格は異なるため、基準になるような「適正価格」を示すのは難しい。ただ、消費者側が作業を依頼する前に、業者を見分けるポイントはある。
「事前に〇〇~〇〇万円かかるはずだ、という金額の提示ができるかどうかです」
総合設備メンテナンスセンター広報は、こうアドバイスする。
高額だと感じる20万円程度という金額は、「高圧洗浄を行うなど大々的な作業をした場合には、可能性があります」。ただ、それでは一般に常識の範囲内の価格なのか、高額請求なのかの判断がつきにくい。そこで「作業にはこのくらいの費用がかかる」という内訳が答えられるかどうかが重要になるというわけだ。「組合に加入している事業者に限って言いますと、消費者が納得するまで説明します」。
加えて、こう断言した。
「基本料のみ、数百円程度で作業が終わることはありません」
そのうえで消費者には、焦って依頼せずに居住する自治体の役所に問い合わせる、水道局の指定業者を選ぶ、アパートなど賃貸物件の場合は大家や不動産管理会社に事前に相談するよう勧めた。後者では、相談することでメンテナンス経費として一部負担してもらえる可能性がある、逆に無断で業者を手配・作業した場合は、退去時に費用請求される恐れがあるとも話した。