「キャベツを食べるウニの エコバッグを作ってみました」
黒い毛玉から黄緑の布が見えている、エコバックとその収納ケース。これが「かわいい」と話題になっている。
発想の逆転から生まれた
海藻が減少する「磯焼け」の一因でもある「ムラサキウニ」は、海藻保護のために駆除が行われてきた。このムラサキウニ、自身が起こす磯焼けでエサの海藻がなくなり、「実入り」は悪い。しかし、キャベツを与えることでおいしく中身の詰まった食用ウニに変身する。
ニュースで扱われ、実際に「キャベツを食べるウニ」の映像が紹介されている。この様子を表現したエコバッグが、注目を集めた。
このユニークなバッグをデザイン・製作したのは商品企画を専門に行うデザイン会社「企画デザイン2時」(京都市)だ。なぜこのようなデザインが誕生したのか。 代表は「私が元々ズボラな性格で、エコバッグをきれいに畳むのが面倒だなと思っていました。適当にクシャクシャッと収納してもいい、きれいに畳まなくてもかわいいデザインのエコバッグを作れないか、と思い生まれたアイデアです」と意外なキッカケを明かした。
エコバッグはきちんと畳まないと、シワや収納ポケットに収まりきらないということが起こる。それを逆手に取り、「バッグがシワになることや、ケースからはみ出た部分もかわいいようなデザインだったらいいなと思い、キャベツを食べるウニならぴったりだと思いました」。そして、このデザインが思い浮かんだという。
バッグには、シャカシャカとしたナイロンを使用している。軽くて丈夫だが、シワになりやすい。これはキャベツのように見せるため、「あえて」だという。
「ズボラだったり、面倒くさがりの方でも、くしゃくしゃと雑に収納することでキャベツ感が出てくるのがこの商品のポイントです」