「ガチャの日」に考えるプラスチックごみ問題 バンダイのカプセル再生術

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スピードアップを図る

   2021年9月の発表資料を見ると、21年4月~22年3月末までの空カプセル回収量は20トンと見込んでいた。ファイ5センチ(丸い形状での直径5センチ)のガシャポンカプセル400万個相当だ。広報チームによると「計画以上に回収できている」。ただ、課題もある。

「回収されたカプセルから、プラスチック以外のごみが混ざっているものを分別する工程に時間を要しており、スピードを上げるための改良・改善を計画しています」

   プラスチック問題はしばしば、SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)目標14「海の豊かさを守ろう」と結びつけて考えられる。2016年のダボス会議(世界経済フォーラム)で、「2050年には海洋中のプラスチック量が、魚の量を超えるだろう」との試算が発表されるほど、プラスチックごみによる海洋汚染は深刻だ。リサイクルによる資源循環は欠かせないが、そもそも「プラスチックを生み出さない」ことも重要になる。

   バンダイは2007年6月に、再生可能な植物由来の有機資源であるバイオマスから生まれた「バイオマスチップ」を使用したガシャポン「アースカプセル 昆虫採集」を発売した実績がある。今後、「自然素材だけでカプセルを作る」取り組み予定を尋ねると、「検討してまいりたい」と回答した。

SDGs(Sustainable Development Goals)持続可能な開発目標とは:

2030年までに、「持続可能でよりよい世界」を目指す国際目標。「貧困をなくそう」「飢餓をゼロ」といった17の目標、それらを達成するための具体的な考え方や対策をまとめた169のターゲットで構成される。



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