2月17日は「ガチャの日」だ。カプセル玩具企画販売のペニイ(東京都葛飾区)が制定した。ガチャとは、カプセル入りのおもちゃ「カプセルトイ」のこと。中身を取り出したら、容器のカプセルは不要になる。
近年、「脱プラスチック」に向けた様々な動きが見られる。プラスチックを原料としたカプセルは多いが、メーカーはどう「プラスチックごみの削減」に取り組んでいるのか。「ガシャポン」の空カプセルのリサイクル事業「ガシャポン カプセルリサイクル」を21年9月に始めた、大手玩具メーカーのバンダイ(東京都台東区)を取材した。
「リサイクルエコカプセル」を市場投入
「ガシャポン カプセルリサイクル」はバンダイ、バンダイナムコアミューズメント(東京都港区)、バンダイロジパル(東京都葛飾区)の3社によるもの。バンダイナムコアミューズメントが運営する国内4店舗のガシャポン取り扱い店舗などで回収した不要な空カプセルを、物流サービスを手掛けるバンダイロジパルが回収・配送し、プラスチックの再生加工などを行う関越資材(埼玉県羽生市)で再資源化する仕組みだ。
空カプセルを、カプセルの原料となる「ペレット」(リサイクルペレット)の状態に戻し、通常の「ペレット」(バージンペレット)に混合して成型したものが、「リサイクルエコカプセル」だ。バンダイ経営企画部広報チームによると、「リサイクルペレットの現在の配合率は20%。将来的には配合率50%を目指している」。
「リサイクルエコカプセル」は、通常のカプセルよりも少しにごった色合いになるが、それ以外には大きな差はないという。新商品のカプセルとして既に22年1月から市場投入されている。再生して出荷した個数は「2月発売の商品までで約60万個」だ。