北京冬季五輪のマスコットキャラクター・ビンドゥンドゥン。パンダをモチーフとしたキャラクターで、愛らしい見た目から中国での人気が沸騰中だ。
日本のツイッターでも「ビンドゥンドゥンのぬいぐるみほしい」と興味を持つ人は少なくない。需要に応えるかのように、日本のインターネット上でもいくつものビンドゥンドゥングッズが出品されている。
公式価格の数倍で
五輪公式サイト英語版の2022年2月8日付記事によると、北京の公式グッズショップでは長蛇の列ができ、ビンドゥンドゥングッズが売り切れになる事例が発生した。完売していないショップでも、購入は1人1点までとされているという。この事態に、大会組織委員会は記者会見で、ビンドゥンドゥンの供給を増やすため製造工場と調整を行っていると説明したという。
そんな中、転売が摘発されるケースも。2月9日付テレ朝NEWSによると、ビンドゥンドゥンのグッズを違法に高値で転売したとして、転売屋の男性3人が警察に逮捕されている。警察は「正常な販売の秩序を乱した違法な行為」だとしており、転売屋からグッズを買わないよう呼びかけたとのことだ。
日本国内では、北京冬季五輪の大会組織委員会が運営する公式通販やグッズショップは見当たらない。ビンドゥンドゥンの公式グッズの入手手段は限られているようだ。ただフリマアプリ・メルカリでは、2月14日現在、何らかの手段で入手されたビンドゥンドゥングッズが大量に出品されている。1万円以上での取引も数百件存在し、転売が横行している状態だ。
例えば、赤い服を着た「春節特別版」のビンドゥンドゥンぬいぐるみが1万9998円(税込・以下同)で売られている。この商品のページで、出品者は「オフィシャルショップより購入した正規品」で、「日本国内の販売はなく、中国国内限定発売なので、かなりレアなお品物」と説明している。
なお中国のECサイト「Tmall」内の五輪公式ショップページを見ると、この春節仕様のビンドゥンドゥンの価格は180人民元(約3275円・送料別)だ。