恵方巻き「大量廃棄」は過去の話 予約推進でロス削減、売れ行きも好調

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   節分の日に恵方巻きを食べる習慣が、近年定着してきた。2022年2月3日、ツイッター上では「恵方巻きが手に入らない」という投稿が相次いでいた。

   過去には、コンビニエンスストアでの大量廃棄が問題になった。しかし、ここ2年は「売れ残り」どころか「売り切れ」が続出しているようだ。

  • 売り切れ続出の恵方巻き(画像はイメージ)
    売り切れ続出の恵方巻き(画像はイメージ)
  • 売り切れ続出の恵方巻き(画像はイメージ)

夜21時、7店どこにもない

   ツイッターで「恵方巻き」と検索すると、「仕事帰りに買おうと思ったのに、売っていなかった」「売り切れだった」との報告が多くあった。手に入れられなかった人がいるらしい。

   2月3日21時ごろ、J-CASTトレンドは東京都内のスーパーマーケット5件とコンビニ2件を調査した。だがこの時間、どこの店にも恵方巻きはなかった。

   J-CASTニュースでは、ツイッター上で2021年から「売り切れ」という言葉が「恵方巻き」とともにつぶやかれるようになったと報じていた。調べてみると、小売り各社ではフードロスに向けた取り組みが実施されていた。農林水産省は2022年1月18日、ウェブサイトで、「恵方巻きのロス削減に向け46社が取組を予定」と発表している。

   このうちコンビニ大手のローソンは21年12月13日、恵方巻きの「早期予約割引」を初めて導入すると発表。このなかで、同年の販売に関して

「より事前予約を強化した事で、2020年比で46%の廃棄高削減となりました」

と説明している。

販売予約の強化

   J-CASTトレンドは、大手スーパー2社を取材した。いずれも、コロナ禍前からスーパーでの大量廃棄はなかったと話す。

   イトーヨーカドーを展開するセブン&アイ・ホールディングス広報によると、「スーパーでは元々、大量廃棄はありませんでした」。理由は「店内状況を見ながらの店内製造、また値引き等もある」とのこと。その前提で、あえて「対策」を挙げるとすると「予約限定商品など、予約の強化が一番ですかね」と話した。

   イオンリテール広報はこの2年、恵方巻きが売れ行き好調な点をこう説明した。

「コロナ禍の巣ごもりで需要が拡大したのだと推察しますが、21年は前年比で2割ほど伸びました。22年は現時点では前年比1割、伸びています」

   ウェブ予約が増えたという。21年は前年比で倍増、今年も同1割増だ。

   恵方巻きは、以前から廃棄量が特別多かったわけではない。それでも、恵方巻きを含む全体のフードロス対策には取り組んでいるとイオンリテール広報。恵方巻きについては、「今年はAI(人工知能)を使って、お客様のニーズと客数予測を実施しました。過不足なく生産ができるようにするためでしたが、結果的に廃棄の削減につながったかなと思います」と話した。

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