配達員と店舗をつなぐ
コミュニケーションツール「Discord」のサーバー(グループチャット)機能を使い、マッチングを試みる動きも。大阪でデリバリー配達員をしているネットユーザー「かに」さんは、「大阪両替組合(仮)」というサーバーを1月に立ち上げた。
フードデリバリーサービスなどの配達員に溜まりがちな硬貨を、飲食店といった店舗の両替に活用できないか考えて作ったものだ。現在は大阪市内を対象に運用している。店舗は店舗名や住所を明記し、「100円玉希望」など欲しい金種を書き込む。配達員側は、自分が行けるエリアをふまえて店舗とやりとりしたり、提供可能な硬貨を書き込んだりする。
かにさんに取材した。こちらも、手数料はゼロ。インターネット上で他の配達員と交流する中で、硬貨の預け入れの有料化が話題となっており、そこから店舗との両替を思いついたという。小銭の用意に苦労している店舗にも役立ててもらいながら、互いの困りごとを解消できるのではないかと考え立ち上げた。
2月1日時点で、Discord上には31人の配達員と2店舗が参加している。また非参加店がツイッター上で「両替歓迎」と発信することがあり、こうした情報を共有することもあると話す。まだ発足したばかりで「実際の両替はまだ行われていないと思います」。ただ、加盟店が実際に「両替可能」とDiscordに書き込むケースは出ているとのことだ。