ゲームは週末1日1時間だけ 大型連休中は解放されるが子どもたちは不満

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「厳しすぎる」「がっかりした」

   テンセントゲームズが2015年にリリースした「王者栄耀」は爆発的にヒットし、今も同社の稼ぎ頭。だが、子どもが夢中になりすぎて成績や視力が下がったり、親のIDで高額課金したりと問題も多く発生し、同ゲームは2017年ごろから「毒物」「精神のアヘン」と度々当局に批判されてきた。

   同社はログインに顔認証を導入し、子どものプレイ時間や課金を制限するなど自主規制を行ってきた。しかし、子どもたちは両親や祖父母の顔情報やIDを使ったり、インターネットで成人の携帯番号をレンタルしてログインするなど、いたちごっこが続いていた。ついに昨年8月末、当局は国内のゲーム会社に、未成年のプレイ時間を週末の1時間に制限するよう命令を出した。

   テンセントゲームズが発表した冬休みのルールについて、SNSでは「厳しすぎる」「がっかりした」と失望の声が多い。だが政府にこれ以上にらまれると、会社としての存続も危うくなる。大型連休であっても1日1時間が政府、企業、子どものぎりぎりの妥協点のようだ。

【連載】浦上早苗の「試験に出ない中国事情」

浦上早苗
経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員。福岡市出身。近著に「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。「中国」は大きすぎて、何をどう切り取っても「一面しか書いてない」と言われますが、そもそも一人で全俯瞰できる代物ではないのは重々承知の上で、中国と接点のある人たちが「ああ、分かる」と共感できるような「一面」「一片」を集めるよう心がけています。
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