ホテルインディゴ箱根強羅(神奈川県箱根町)が2021 年 12 月 1 日に販売スタートした「地域社会の持続可能性を考える『箱根強羅サスティナブル旅プラン』」。そのプレスツアーにJ-CASTトレンドの記者が参加した。
ツアーは、首都圏に「まん延防止等重点措置」が発令される前に実施された。
豊かな自然、歴史・文化継承がテーマ
東京駅から東海道新幹線で30分、小田原駅で下車すると、駅前にホテルの大型バスが出迎えてくれた。そこから30分ほど乗ればホテルの玄関に到着するというアクセスの良さだ。
ホテルで特筆すべきは、全部屋に天然温泉の和式風呂が付いていることだ。泉質のよい天然温泉を気兼ねなく堪能できる。
広々とした部屋に寝心地の良いベッドとソファ。風呂、トイレも揃っていて、ルームサービスを利用すれば全て部屋で完結する。
部屋の窓からは大文字焼きをする明星ヶ岳を望み、眼下には早川という大自然に囲まれた施設である。
「箱根強羅サスティナブル旅プラン」はホテルインディゴ箱根強羅が箱根町観光協会、箱根強羅観光協会、箱根強羅温泉旅館組合、それに地元と連携して地域の歴史や文化の継承に取り組むプランだ。
箱根 強羅・宮城野の 100 年に渡る豊かな自然、歴史・文化を継承することがテーマ。豊かな自然の残る富士箱根伊豆国立公園を巡る「ナショナルパークトレッキング」や、間伐材を使った「オリジナル箸作り体験」、地産地消の鹿肉を使った「エシカルダイニング体験」などがある。
国立公園トレッキング体験
記者はまず、ヒノキの間伐体験に参加した。なおこれは、販売対象ではない。
林業に携わる地元の人から、「スギやヒノキが植えられてから60年ほど経っていて、今がまさに出荷する時期」であり、今、間伐をしないと「常緑樹が生い茂り、森の中に陽が当たらず、動物や植物が住むことができない暗い、死の森になってしまう」、そうした森が日本中に多く存在するといった点を聞いた。
木を切る手順を教わり、参加者が代わる代わる少しずつミニのこぎりで切る。最後はロープに滑車を付けて引っ張って倒す。
自分が切った部分はわずかではあったが、木が倒れた瞬間は感動ものだった。その木の枝を切り取って1本分の作業は完了する。後日、専門の業者が運び出し、小さく切ったり乾燥させたりしてホテルで箸作り体験に使われる。
実は、こうした木を森の外に搬出するのにも費用がかかるので、森の中に置き去りにされることもあるそうだ。
ホテルに戻るとラウンジで早速、ヒノキの間伐材を使った箸作り体験だ。ほぼ箸の形にカットされているので、紙やすりで好きな形に磨く作業。黙々と作業を続けた。思った形に仕上がると、達成感でいっぱいになった。
夕食はダイニングで。メインは薪グリルの鹿肉のローストだ。柔らかくてジューシーで香りの良い鹿肉に舌鼓。地元の鹿肉を使った、地産地消の「エシカルダイニング体験」である。
大きめのカットだったが、ヘルシーでジューシー、旨みがある肉だったので、あっという間に食べ終わった。
5皿からなるディナーコースはいずれも趣向が凝らされていて、見た目も美しい。
朝ごはんはブッフェ。人気のエッグベネディクトを頼むと大きなプレートで提供された。多彩で魅力的なブッフェ台からスモークサーモンやチーズ、サラダ、スープなどをチョイスした。
翌日は徒歩でホテルを出発し、トレッキングマップを片手に、緑溢れる「富士箱根伊豆国立公園」の自然の中をトレッキング。細い道やアップダウンのある、バス道とは違う裏道を辿る「ナショナルパークトレッキング」体験ではいつも見る強羅と違う表情の景色に新鮮さを感じた。
ホテルに帰るころには夕方になっていた。帰りのバスまで時間があったので、水着を借りて大浴場で温泉に入り温まった。