しょうゆ豚骨にホウレンソウ、のりをトッピングした「横浜家系ラーメン」。これは英文だと「E.A.K RAMEN」と表記されることがあると、2022年1月にツイッター上で話題になった。家系(いえけい)の読みからEAK(イーエーケー)と転じたようなネーミングだ。
ツイッターユーザーが投稿し話題となった写真には「E.A.K RAMEN」と書かれたポスターが写っていたが、撮影地は不明だ。ただ実は、米国には「E.A.K RAMEN」という店が存在する。
ロサンゼルスやニューヨークで
東京都町田市発祥の家系ラーメンチェーン「町田商店」。運営会社「ギフト」(町田市)公式サイトによると、同社は2016年12月、米国に「E.A.K. RAMEN」の第1号店「E.A.K. RAMEN LOS ANGELES店」をオープンした。同社の海外直営店としては、2号店だという。
「E.A.K. RAMEN」の公式サイト(英文)によると、同店は家系ラーメンを世界に広めることを理念としており、「IEKEI」の発音から転じて「E-A-K」としてブランディングした。メニューには豚骨と鶏のスープにチャーシューやホウレンソウが乗った、家系ラーメンらしい「The E.A.K」や、野菜でスープを作ったビーガンラーメン「GreenHouse」などがある。
22年1月28日現在、店舗一覧ページには「E.A.K. RAMEN & SUSHI ROLL」(カリフォルニア州・ロサンゼルス)、「E.A.K. RAMEN West Village」(ニューヨーク)、「 IZAKAYA E.A.K. Hell's Kitchen」(ニューヨーク)の3店舗が掲載されている。
ギフトの12月20日の決算説明会質疑応答集によると、海外・米国での同社直営店は「少しずつですが、現地の方たちに評価されて、売上も上がってきているところ」とのことだ。
アジアや欧州にも
家系ラーメンでの海外進出例はほかにも。ウルトラフーズ(横浜市)は香港で2013年、「横浜家系ラーメン 松壱家 銅鑼灣店」を出店している。
TBS公式サイトの20年9月13日付記事では、ドキュメンタリー番組「BACK STAGE」の過去の放送内容を掲載している。それによれば、オランダのスキーダムには日本人が経営する「Yokohama Ramen Saito」という店が存在する。家系ラーメンの店で、現地の風車で挽いた小麦粉を使用しているとのことだ。