ゲーム機「プレイステーション(PS)」シリーズのコントローラーは、国内では「決定」時には「◯」ボタン、「キャンセル」時には「×」ボタンを押すのが主流の操作方法だった。ところが、「PS5」ではこれが逆になったから、ややこしくなっている。
PS5の本体設定時やゲームソフトのプレー中では、「◯」が「キャンセル」、「 ×」が「決定」に変わった。これは欧米で一般的とされ、海外と統一されたわけだ。国内のPSファンからは「わかりづらい」との声が頻繁に出ている。
「◯で回避しろ」と言われても
実は、PS5でも設定次第で「◯」「×」のボタン配置を入れ替えて役割を逆に、つまり以前と同じにできる。ところがこれは、新たなトラブルを招く場合があるようだ。実際にPS5を操作した。
PS5設定の「アクセシビリティ」という項目からコントローラーを選ぶと、ボタン割り当てをカスタマイズできる。「◯」を選び、「×」と役割を入れ替えた。これで、PS5の設定画面やゲーム内で何かを選択したいときに、「◯」で決定ができるようになった。
PS5版「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」をプレーした。設定を変えたおかげで、「◯」ボタンでゲーム難易度などを決定できる。
プレー中、主人公が敵に攻撃されそうになったところで、「◯で回避」と操作方法が表示された。しかし「◯」を押しても反応はせず、ゲームが進まない。設定で入れ替えたからだ。「×」を押すことで攻撃を避けられた。
このように、PS5側の設定で「◯」と「×」の役割を交換しても、ゲームソフト側が操作方法として表示してくるボタンの絵柄は変わらず、表記と操作が食い違うことがある。「ゲームで表示の◯は、実際には×」と、自分で考えて操作しなければならない。
「PS4」ソフトさらに戸惑い
「◯」と「×」を入れ替えられたものの、ゲーム内で表記されるボタンと食い違うことから「逆に難易度が上がってしまった」――。ツイッター上では、こんな声が複数ある。
PS5は前世代機「PS4」のゲームもプレーできる。この場合、PS5ソフトと異なって国内ソフトを中心に最初から「◯」が決定ボタンとして据えられていることが多く、このケースで混乱する人もいる。