オミクロン「ピーク」日本はいつ 「2週間後に収束」説と不安材料

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   オミクロン株による新型コロナウイルス急拡大が続くなかで、早くもピークはいつなのか、いつごろ収束するのか、ということが関心を呼んでいる。すでに海外の一部ではピークを過ぎたとされる国も出ているためだ。今のところまだ不確定要素が多く、はっきりしたことは分からないようだ。

  • 3回目のワクチン接種がカギを握る
    3回目のワクチン接種がカギを握る
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沖縄は峠を越えた?

   中日新聞は2022年1月20日、矢野邦夫・浜松市感染症対策調整監野コラムを掲載している。矢野氏は、「初めてオミクロン株が確認された南アフリカでは、拡大が始まって3週間でピークを迎え、その後、5週間で収束しました。日本では今月3日から拡大が始まっているので、計算上では24日ごろにピークがきて、2月28日ごろに収まることになります」との見通しを語っている。

   政府専門家会議の尾身茂会長ら有志は20日、新たな提言をまとめた。その中でオミクロン株による感染拡大は、「早ければ、この2週間前後でピークが到来する可能性」があると記している。

   こうした見通しはいずれの南アフリカ、英国など日本よりも先に感染が拡大し、その後、ピークアウト、もしくは減少に向かったりしている国の例を参考にしたものだ。日本で最も早く感染者が急増した沖縄は、15日に過去最多の1829人を記録したものの、その後は多くても1400~1300人前後。すでに峠を越えたとの見方も出ている。

「いったん波が収まっても」

   1月23日の日経新聞は、「オミクロンの感染ピーク 南ア・英・仏 1カ月で越す」という記事で独自の試算をもとにさらに詳しく分析している。

   「海外の例を東京にそのまま当てはめると2月上旬にもピークを迎えることになる」としつつ、「日本はワクチンの追加接種(ブースター接種)などの対策が遅れており、欧米のように感染者数が減るか不透明な部分もある」と慎重だ。

   オミクロン株ではブースター接種が有効とされているが、同紙によると、日本のブースター接種の実施率は1.5%にとどまっている。昨年12月にスタートしたものの、足踏みが続く。英国(55%)、仏(44%)、米(25%)を大きく下回っている。

   欧米では、マスクを着用せず、ワクチン自体を拒否する人もいるが、3回目の接種率自体は高い。

   同紙で国際医療福祉大の和田耕治教授は、日本のオミクロンについて、「欧米と同様に推移するかは不明だ」と指摘。「いったん波が収まっても3、4月にまた増えて波ができる可能性はある」とコメントしている。

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