「いったん波が収まっても」
1月23日の日経新聞は、「オミクロンの感染ピーク 南ア・英・仏 1カ月で越す」という記事で独自の試算をもとにさらに詳しく分析している。
「海外の例を東京にそのまま当てはめると2月上旬にもピークを迎えることになる」としつつ、「日本はワクチンの追加接種(ブースター接種)などの対策が遅れており、欧米のように感染者数が減るか不透明な部分もある」と慎重だ。
オミクロン株ではブースター接種が有効とされているが、同紙によると、日本のブースター接種の実施率は1.5%にとどまっている。昨年12月にスタートしたものの、足踏みが続く。英国(55%)、仏(44%)、米(25%)を大きく下回っている。
欧米では、マスクを着用せず、ワクチン自体を拒否する人もいるが、3回目の接種率自体は高い。
同紙で国際医療福祉大の和田耕治教授は、日本のオミクロンについて、「欧米と同様に推移するかは不明だ」と指摘。「いったん波が収まっても3、4月にまた増えて波ができる可能性はある」とコメントしている。