薄暗い洞くつの先にあったもの
ポータルを抜けると、そこはクラシックな雰囲気漂う汽車の中だった(ワールド名「Hiroshige No.36」)。ボックス席に座って、窓の外の夕陽を眺めたり、雑談をしたり、記念写真を撮ったり、食べ物の絵文字を表示させて「おやつ交換」をしたり。まるで修学旅行だ(画像2)。
15分ほど汽車に揺られたところで、ひととせハルさんから「目的地に到着です!」とアナウンスされ、我に返る。用意されたポータルに入ると、「ここはどこだ?」「ホラー系?こわーい」といった反応が次々上がった。旅先の情報は伏せられているため、着いてみてのお楽しみだ。
辺りは薄暗く、狭い(ワールド名「Sunshine Cove [MapAWeek] pt.7」)。洞くつのようだ。通路を進むと、行く手を木箱の山にふさがれた。
ひととせハルさん「皆さん、ピッケルを持ってください。木箱を壊して進みますよ!」
道の脇に大きなピッケルが置いてある(画像3)。参加者ひとり一人が手に取り、木箱に振り下ろして突破した。この先に何か潜んでいるのでは、と予感を募らせていると、誰かが「下の方に、船がある!」。奥は開けた入り江になっており、大きな海賊船が一隻隠れていたのだ。
ピッケルを片手に橋を渡り、らせん状のゆるい坂を下っていく。海賊船は無人で、乗船自由だ。操舵輪を持って海賊ごっこする人、欄干に立って海に飛び込む人、とにかく撮影が止まらない人と、各々が散策を楽しんだ。