VR世界を30人で団体旅行 移動、観光、温泉を欲張りに楽しむ「VRCTrip」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

薄暗い洞くつの先にあったもの

   ポータルを抜けると、そこはクラシックな雰囲気漂う汽車の中だった(ワールド名「Hiroshige No.36」)。ボックス席に座って、窓の外の夕陽を眺めたり、雑談をしたり、記念写真を撮ったり、食べ物の絵文字を表示させて「おやつ交換」をしたり。まるで修学旅行だ(画像2)。

   15分ほど汽車に揺られたところで、ひととせハルさんから「目的地に到着です!」とアナウンスされ、我に返る。用意されたポータルに入ると、「ここはどこだ?」「ホラー系?こわーい」といった反応が次々上がった。旅先の情報は伏せられているため、着いてみてのお楽しみだ。

   辺りは薄暗く、狭い(ワールド名「Sunshine Cove [MapAWeek] pt.7」)。洞くつのようだ。通路を進むと、行く手を木箱の山にふさがれた。

ひととせハルさん「皆さん、ピッケルを持ってください。木箱を壊して進みますよ!」

   道の脇に大きなピッケルが置いてある(画像3)。参加者ひとり一人が手に取り、木箱に振り下ろして突破した。この先に何か潜んでいるのでは、と予感を募らせていると、誰かが「下の方に、船がある!」。奥は開けた入り江になっており、大きな海賊船が一隻隠れていたのだ。

30人全員で乗り込めそうな船(Sunshine Cove  [MapAWeek]  pt.7」)
30人全員で乗り込めそうな船(Sunshine Cove [MapAWeek] pt.7」)

   ピッケルを片手に橋を渡り、らせん状のゆるい坂を下っていく。海賊船は無人で、乗船自由だ。操舵輪を持って海賊ごっこする人、欄干に立って海に飛び込む人、とにかく撮影が止まらない人と、各々が散策を楽しんだ。

記者も船長ごっこを満喫「勇希夏矢船員、取り舵いっぱーい!」
記者も船長ごっこを満喫「勇希夏矢船員、取り舵いっぱーい!」

〇東智美(ひがし・ともみ)株式会社トーモ/株式会社往来 代表取締役
2009年、ウェブ・グラフィック制作を主要事業に東京都港区に株式会社トーモを設立。16年に自社ブランド「RAKUNI」をつくりスマホアクセサリーの販売事業を開始した。2021年3月にメタバースでのマーケティングや調査を手掛ける株式往来を立ち上げ、3月25日にエムディエヌコーポレーションより『仮想空間とVR』を上梓。
媒体やブロガーとのメディアリレーションを得意分野とし、自らも「flick!」「日経クロステック」などに連載を持ち、「FNNプライムニュース α」の海外テックイベントのレポーターを務めるなど、ネットや媒体を積極的に活用した販促活動を行っている。

姉妹サイト