「軽症の病気」ではない
このところの感染者の急増ぶりや、増え方の速さを考えると、日本でも感染者数が過去のピーク時の数倍に増えることも視野に入れておく必要がありそうだ。感染者の急増で、病床のひっ迫前に、保健所の業務がパンクし、他部所からの応援でしのいでいる自治体も出始めている。
世界保健機関(WHO)はすでに11日、今後6~8週間で欧州の人口の半分以上が新型コロナウイルスのオミクロン変異株に感染する恐れがあるとの見通しを示している。
BBCによると、テドロス事務局長は18日、「パンデミックの終息にはほど遠い」と語り、オミクロン株は平均すると重症度が低いかもしれないが、「軽症の病気だとの見方は判断を誤らせる」と主張。「誤解してはいけない。オミクロンは入院患者と死者を出しており、病院は軽症の患者であふれている」と改めて各国に警戒を呼び掛けた。