【J子が行く】J-CASTトレンド記者「J子」とその同僚たちが、体を張って「やってみた、食べてみた、行ってみた」をリポートします。
J太です。みなさんお菓子作りは得意ですか?僕はそうでもないです。なにせ、人生でまともにお菓子を作ったのは、去年「TOMIZ(富澤商店)」のレンタルキッチンでフィナンシェを作った1回だけ。
その富澤商店から、今度は「バレンタインキット」を使ってのチョコレートづくり体験のお誘いがあった。人生2回目のお菓子作りは、バレンタインチョコ。でもキットなら、簡単に作れるかも。
バター・牛乳・卵があればいい
やってきたのは、東京・自由が丘にある「Tomiz × cuoca studio」。普段は、お菓子やパン作りのレッスン教室が開かれている。
富澤商店は毎年、バレンタインキットを発売。2022年版の「cucoaバレンタインキット」8種は、21年12月6日から販売されている。今回挑戦するは、そのうちの「濃厚プチガトーショコラ」。「Tomiz × cuoca studio」マネジャー・馬渡雄一さんの説明を受けながら調理を行う。
キットの中身は、次の通り。
・ガトーショコラミックス 1袋
・オリジナルクーベルチュールチョコレート 1袋
・トッピング用粉糖(ふんとう) 1袋
・ハート焼き型 6枚
・ラッピング 6セット分
自分で用意する必要があるのは卵50グラム、牛乳15ミリリットル、バター25グラムだけだ。
早速チョコづくりに入ろう。まずバターの入ったボウルに「クーベルチュールチョコレート」を入れて湯せんし、ゴムべらを使いながら溶かしていく。
溶けるのを待ちつつ、卵と牛乳を混ぜた液に「ガトーショコラミックス」を投入し、適度に混ざりきるまでかくはん。生地を作るのだ。
そして溶けたチョコのボウルに、生地を移していく。ドロドロになった生地をゴムべらですくおうとするけど、これが難しく、お菓子作り初心者の僕は悪戦苦闘。
馬渡さんが、助けに来てくれた!!
J太「うわあ、全然生地がすくえない...」
馬渡さん「こうすればいいですよ」
J太はボウルに対して垂直にゴムべらを入れて、ボウル内をなぞるだけだった。これに対し、馬渡さんは斜め気味に差し入れ、ゴムべらに液を乗せていくようなイメージであれよあれよと生地をこそぎ取っていく。
J太「うわあ、すごい!」
馬渡さん「フフフ、褒められるのは好きです」
お互いにうれしい世界。
粉のまぶし方にコツあり
チョコと生地が均一に混ざり合ったら、あとは型に流し入れて焼くだけだ。え、もう型に入れるの段階なの?あっという間の作業。
きっちり均等に入れたくなるけど、生地の大きさが異なっても「そこはご愛嬌です」と馬渡さん。どうせ焼けば膨らむし、あまり気にしなくていいみたいだ。
そろそろオーブンで焼こうというところで、富澤商店の広報・萩谷沙紀さんが「ピスタチオを入れてみてください!」と提案する。「ピスタチオってどんな味がするんだっけ?」と思いながらも、言われるがままにさし入れてみた。
何ていうか、芽の出た植木鉢みたい。
オーブンで15分ほどして焼き上がりだ。ちゃんと膨らんでいる。仕上げに、粉糖(ふんとう)を茶こしに入れてまぶしていく。この時、もう片方の手で茶こしを叩いたりすると、一度で粉が出すぎて、あらぬ方向に粉糖が散らばってしまう。
馬渡さん「指でトントンと軽く叩くと、バラけすぎることなく落ちますよ」
J太(これを聞かなかったら台一面を真っ白にするところだったな...)
付属のラッピングに入れ、可能な限りかわいく、おしゃれにテープ留めする。完成だ!これは人からもらえたら喜ぶクオリティーだろう。今回は(ちょっと)がんばった自分へのプレゼントだ。実際に食べると、しつこくなく上品な甘さ。お手軽に作ったものとは思えない味だ。
富澤商店マーケティング部の説明によると、バレンタインキットの開発の背景には、初めてのチョコの手作り挑戦でも楽しい思い出になるように、という願いがこめられている。お菓子作りに自信がない人でも、バレンタインチョコの選択肢としてどうだろうか。