粉のまぶし方にコツあり
チョコと生地が均一に混ざり合ったら、あとは型に流し入れて焼くだけだ。え、もう型に入れるの段階なの?あっという間の作業。
きっちり均等に入れたくなるけど、生地の大きさが異なっても「そこはご愛嬌です」と馬渡さん。どうせ焼けば膨らむし、あまり気にしなくていいみたいだ。
そろそろオーブンで焼こうというところで、富澤商店の広報・萩谷沙紀さんが「ピスタチオを入れてみてください!」と提案する。「ピスタチオってどんな味がするんだっけ?」と思いながらも、言われるがままにさし入れてみた。
何ていうか、芽の出た植木鉢みたい。
オーブンで15分ほどして焼き上がりだ。ちゃんと膨らんでいる。仕上げに、粉糖(ふんとう)を茶こしに入れてまぶしていく。この時、もう片方の手で茶こしを叩いたりすると、一度で粉が出すぎて、あらぬ方向に粉糖が散らばってしまう。
馬渡さん「指でトントンと軽く叩くと、バラけすぎることなく落ちますよ」
J太(これを聞かなかったら台一面を真っ白にするところだったな...)
付属のラッピングに入れ、可能な限りかわいく、おしゃれにテープ留めする。完成だ!これは人からもらえたら喜ぶクオリティーだろう。今回は(ちょっと)がんばった自分へのプレゼントだ。実際に食べると、しつこくなく上品な甘さ。お手軽に作ったものとは思えない味だ。
富澤商店マーケティング部の説明によると、バレンタインキットの開発の背景には、初めてのチョコの手作り挑戦でも楽しい思い出になるように、という願いがこめられている。お菓子作りに自信がない人でも、バレンタインチョコの選択肢としてどうだろうか。