強大な爆弾の上に住む
朝日新聞はさらに大きな噴火がありうることも紹介している。人類や文明に大きな影響を与える「破局噴火」だ。地球の歴史を振り返ると、環太平洋火山帯では過去に7や8の超巨大噴火があり、1815年には起きたインドネシア・タンボラ山の噴火は7だった。翌年は欧州で近代史上最も寒い「夏のない年」になったという。
日本では9万年前の阿蘇カルデラ、3万年前の鹿児島・姶良カルデラ噴火が7級。最も新しいのは7000年前に南九州の縄文文化を壊滅させたとされる鹿児島沖の鬼界カルデラ噴火で、やはり7だった。
鬼界カルデラについて巽名誉教授は「再噴火も十分ありうる」と語っている。
18日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、トンガの噴火を特集。コメンテーターで出演した同局・玉川徹氏は、日本では過去に何度も噴火指数7レベルの超巨大噴火が発生していることを説明。「私たちって巨大な爆弾の上に住んでいるようなものなんだなというのを今回また改めて思った」と話していた。