アニメ映画「劇場版 呪術廻戦 0」が、公開から1か月足らずで興行収入85億円を突破した。2021年1月17日、配給元の東宝が公式ツイッターで発表した。
映画の公開は2021年12月24日で、封切りから24日の記録だ。出だしが好調の中、放送を終了したアニメもヒットしている。
映画前の「予習」、見た後に「もう一度」
「劇場版」は、コミック「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」の映画化作品。虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)たち1年生が入学する前、現2年生が1年生の時の物語で、本編の前日譚にあたる。アニメ未登場のキャラクターである乙骨憂太(おっこつ・ゆうた)を中心にした作品で、原作ファンからの支持も厚い。
映画に引っ張られるかのように、テレビアニメ「呪術廻戦」の配信動画も好調だ。映画の公開以降、動画配信サービス「Netflix」では日本国内総合ランキング上位に連日入っている。エンタテインメントのランキングを掲載しているウェブサイト「GEMランキングクラブ」が発表した「定額制動画配信サービス 視聴者数pt 2021年総括」では、「鬼滅の刃」についで2位となった。定額制動画配信サービスには、Netflixに加えてAmazonプライム・ビデオやHuluが含まれている。
「GEMランキングクラブ」の運営会社GEM Partnersが、「日経エンタテインメント!」で公開した「配信作品視聴数 年間ランキングTOP10」によると、呪術廻戦は、2021年上半期は上位人気を維持していたものの、8月以降苦戦をしていた。ここにきてのランクインは、人気が「再燃」したと言えるだろう。
ツイッター上では、映画を見る前の「予習」や「下調べ」としてテレビアニメ版を見たと報告する人、映画を見て再度鑑賞しているという人であふれている。また、「人気」だと聞いたために見て「ハマッた」という投稿も。
1月22日からは、映画館入場者プレゼント第2弾が始まる。このまま映画と配信の相乗効果で確固たる人気を築けるか。