療養・入院治療者は10万人
厚生労働省のウェブサイトによると、昨年段階で、新型コロナウイルスの重症化する人の割合は 約1.6%(50歳代以下で0.3%、60歳代以上で8.5%)。死亡する人の割合は 約1.0%(50歳代以下で0.06%、60歳代以上で5.7%)。
「重症化する人の割合」とは、新型コロナウイルス感染症と診断された症例(無症状を含む)のうち、集中治療室での治療や人工呼吸器等による治療を行った症例または死亡した症例の割合だ。1000人が感染すれば16人が重症化し、10人が亡くなる。コロナの「重症」は死のリスクが極めて高いことがわかる。第5波では、自宅療養中に死亡した人の37%は当初、無症状か軽症だったことも分かっている。
これは、現在流行中のオミクロン株には直接当てはまらないものの、全国の療養・入院治療者はすでに約10万人。第5波の4割程度になっている。沖縄では重症の一歩手前の中等症の患者が増えている。病床利用率も50%前後まで上昇している。
東京都の病床使用率も20%に迫り、「まん延防止等重点措置」の適用要請を検討する基準に近づいている。
和田耕治・国際医療福祉大学大学院教授は17日朝のNHKニュースで、「2月上旬にも地域によっては病床がひっ迫する」と語っている。