オミクロン「中等症」甘く見ないで 重症の一歩手前「人生で一番苦しい」

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「マイルド」ではない

   「中等症」は「中」という言葉のイメージから、さほど重くない、と思われがち。しかし、医師の受け止め方は異なる。東京都新宿区のヒロオカクリニックのウェブサイトは、「中等症の『中』という文字を誤解しないでください。これは『マイルド』という意味ではなく、重症に近づいていると理解してください」と警鐘を鳴らす。

   特に「中等症2」は要注意だ。「通常の病院に入院している患者さんが中等症2に進んでしまったら、その病院の医師は、高度な医療を提供している病院に転院させることを検討しなければならない」という。朝日新聞は過去のコロナの症例をもとに、「多くの人にとって人生で一番苦しい」という医者の声も紹介している。

   沖縄県が1月4日まで感染者を分析した資料によると、92.3%が無症状か軽症。中等症は7.7%。昨年7月中旬段階では、無症状・軽症が72.8%、中等症は26.2%だった。オミクロン株はデルタ株に比べて「軽症・無症状」が多いが、一定数の「中等症」が存在することがわかる。

   医療体制のひっ迫や入院患者の重症化を防ぐという観点からも、「中等症」対策が重要になる。すでに兵庫県のように、「入院は中等症以上」としている県もある。

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