オミクロン株急拡大で感染者1.3万人 「ただの風邪」説に専門家の見解は

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未知の部分多い

   日本国内でも新たな動きが出ている。3連休だったこともあって、このところ感染者数は落ち着いていたが、12日は東京2198人、大阪1711人。

   意外なところでは愛媛県。12日、速報値として県内で新たに112人の新型コロナ感染を確認したと発表した。愛媛朝日テレビによると、同県内の1日あたりの感染者数では過去最多となった。前日の53人から一気に倍増した。

   一方、テレビの情報番組などでは、オミクロンは軽症者や無症状がほとんどなので、政府は風邪並みの対応をすることも考えるべきではないか、という意見も出ている。

   しかし、多くの専門家は、後遺症なども含めて未知の部分も多く、感染者が増えれば社会のインフラに打撃を与えるうえ、一定数の重症者も出てくる可能性があると見て、警戒を緩めることに否定的だ。

   「ただの風邪に成り下がったとタカをくくり、英国のように経済を回すため感染者を野放しに増やしては失敗する」。東京新聞で二木芳人・昭和大客員教授(臨床感染症学)はそう警告する。「入院率がデルタ株の半分でも、感染力が2倍なら前回と同じく医療は逼迫し、自宅療養者が増え、高齢者を中心に死者が出る」。

   分科会と専門家組織のメンバーを兼ねる岡部信彦・川崎市健康安全研究所長も同紙で、「若者でも症状が出て、学校、会社を休めば病院やインフラが機能しなくなり社会問題が起きる。個々の症状が軽くても集団として感染を抑えないといけない」と語っている。

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