成人の日(2022年1月10日)を前に、新型コロナウイルスの感染が急拡大だ。多くの自治体で1月8日〜10日にかけ、成人式を予定している。
昨年は中止が相次いだだけに、直前になってのコロナ感染者急増で、ヒヤヒヤしている関係者もいるだろう。話題の成人式として取り上げられることの多い各地の状況を調べた。
山口と広島「まん延防止」に
沖縄県では1月7日、1414人の新型コロナ感染が確認された。過去の成人式では、「派手さ」がしばしばクローズアップされた土地だ。式典会場や式後、新成人が車両事故を起こして逮捕されたというニュースが報じられた例もある。
那覇市では例年、各「中校区」の実行委員会が成人式を開催する。22年は感染状況の悪化を理由に、1月7日までに全17中校区が式の延期や中止を決めた。名護市はオンラインでの開催に変更すると発表している。また7日付NHK NEWS WEBによると、成人式を予定している県内24市町村のうち、半数が中止・延期を決めているとのことだ。
山口県と広島県では、沖縄県と並び1月9日から「まん延防止等重点措置」が適用される。7日の中国放送によると、広島県では広島市や廿日市市など、12自治体が延期を決めているという。米軍岩国基地内での感染者が相次いで報告されている山口県岩国市は、4日までに成人式の延期を発表した。
成人式では最大級の規模を誇る横浜市。21年12月23日の市長記者会見によると、約3万6000人の新成人を抱える。過去には式中にステージへ勝手に上がるなど、一部参加者による問題行為が報じられたことも。なお、現状中止や延期は発表されていない。市公式サイトでは、成人式前後の会食は控えるよう呼びかけている。