オミクロン株は「軽い」と言われるが 致死率はインフルよりかなり高い

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楽観するのは早すぎる

   オミクロン株の死者はすでに各国で報じられている。英国では12月13日に初の死者が公表されたが、その後も少しずつ増えているようだ。

   朝日新聞によると、英健康安全保障庁は昨年12月27日、オミクロン株への感染で407人が入院し、39人が死亡したと発表している。入院リスクはデルタ株の約3分の1。「症状が軽い」と言われる一方で、感染者が増えれば一定の割合で入院患者や死者が増える、という専門家の予想通りになりつつある。

   感染症やワクチンに詳しい長崎大学大学院森内浩幸教授は5日、東日本放送の番組に出演、以下のように話している。

「新型コロナの死亡率、1.2 から1.5 %程度あったんですけれども、確かに最近の死亡率を見ると0.3から0.4%程度、ひところの4分の1ぐらいに新型コロナにかかった後お亡くなりになる確率は低くなっています。それでもこれはインフルエンザよりは高い数字であり、0.3%ぐらいということは300(人)に1人ですよね。ですので、オミクロン株に皆でかかっちゃえば終わるんだみたいなそういう楽観論は持ってほしくないなと思います。決してまだまだそこまで弱毒化したわけではない」

   厚生労働省のウェブサイトによると、2009年に世界的に大流行したインフルエンザでは、日本でも約2000万人が罹(り)患したと推計されている。入院患者数は約1万8000人。しかし、死亡者は203人にとどまっていた。罹患者全体から見た死亡率はかなり低かった。

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