新型VR(仮想現実)機器「PlayStation VR2」が2022年1月5日に発表された。ゲーム機「プレイステーション(PS)5」向けの機器で、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIE)が開発中だと21年にも告知していた。今回は正式名称や詳細の発表となった。
「ケーブル1本でPS5に接続」可能とのこと。ヘッドセットを頭部に装着し、実際にゲームの世界にいるかのような体験を楽しめる。ますますPS5で遊びたくなりそうだが、肝心の本体は品薄や高額転売が続いた。ただ年初にかけ、少し変化が出ているようだ。
一時期平均10万超えも
PS5通常版は、定価5万4978円(税込)。複数のECサイトの商品価格がわかる「価格コム」によると、22年1月5日時点のPS5の平均価格は5店で10万921円と、いまだに高額だ。
ところが、これでも一時期よりは値下がりした方だ。同サイトで平均価格推移を見ると、21年12月1日には10万8538円だった。ピークは12月19日で、13万563円に。翌20日は11万1980円に急落し、その後も徐々に値下がり。直近の10万921円に至る。
インターネット掲示板では12月29日、「PS5の転売がついに終わり始めた」というトピックが立った。クリスマス過ぎから、フリマアプリ「メルカリ」で転売相場が下落したという。
22年1月5日にメルカリを開き、条件を「新品」、価格を「5万円以上」と設定し、新しい順にして検索をかけた。完全に出品順には表示できないが、大まかには整理できる。
1月5日19時から数時間前までに出品されたPS5を表示した。8万3000円〜12万円での出品が多い。上から30件の価格を平均すると、9万1106.4円だった。
20ページ目には、およそ「10日前」から「25日前」のPS5が表示された。12月中旬から下旬にかけてに該当する。9万円以上での出品がほとんどで、15万円のPS5もあった。ページ上から30個までのPS5通常版を平均すると、10万9098.3円だった。あくまで一部を抽出しての計算だが、1月に入って1万円以上値下がりしたことになる。
一時は推定販売数激減
21年12月9日、国内のゲーム販売数を集計している「ファミ通」が、11月29日~12月5日のPS5推定販売台数が1919台になったと発表していた。インターネット上では、PS5の供給数が激減したのではないかともささやかれた。
「PSVR2」に期待の声を寄せるファンが多い一方で、同時に目立つのは「そもそも本体が売っていない」との声だ。22年はこのまま転売価格も下落し、転売そのものが減ってユーザーの元に適正価格の商品が届くようになるだろうか。