「ショート」の面白さとYouTube動画の安定感
――YouTuber出身で気になっている人はいますか。
修一朗 コムドッドさんは、かなり気になりますね。昨年は登録者数200万人を目標にしていましたが、早々に達成されていました。その後に新しく立てた300万人も、既に超えています。固定ファンが何百万人とついていくと思いますし、メディアに出るのかな......。今後のYouTube界に影響を強くもたらすと思います。
――クリエーターにとって登録者数は、かなり大切なのでしょうか。
修一朗 僕個人の考えですが、もちろん登録者数は大事ですが、コンテンツの魅力・面白さが重要になってきたと思います。そしてそれ以上に、再生回数を意識した方がいいかな、と。YouTubeは元々、登録者が多いところにコンテンツがありました。しかし、近年はコンテンツがあふれているため、必ずしも登録者数の多さが再生回数に直結する時代ではなくなりました。ショート(動画)機能で大きく変化したと思います。
――ショート動画は、通常の動画と制作の違いはありますか。
修一朗 TikTokや「YouTube ショート」は、主に縦長で時間も短いのが特徴です。そこで、インパクトが求められます。一方、横長の動画は比較的時間が長くテレビで見るような安定性が求められます。TikTokでも最大3分の動画が作れるようになりましたが、YouTubeの横動画の安定性と同じものが求められるフェーズになったな、と感じます。
ただ、縦長かつ1分以上の動画は作るのが難しく、大成功したクリエーターはいません。僕が知っている成功者は、海外YouTuberの「Lisa Nguyen」さん。TikTokに限らず、今後のYouTubeが発達していく上でも、スマートフォンで動画視聴をする世代が間違いなく増えていくので、こういうクリエーターが求められています。まだこの分野のクリエーターさんがほとんどいない状況なので、注目したいですね。