病院火災「3割は放火」の怖さ 通院者が床に灯油、廊下に発煙筒・・・

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医療機関は普段から警戒

   医療機関は普段から火災に神経を使っている。体調が悪い人が来院しているうえ、入院患者を抱えていることが多いからだ。

   NHKによると、全国のおよそ2500の病院が加盟する日本病院会は2018年、過去50年間に病院で起きた102件の火災について原因などを調査した。出火原因で最も多かったのは▽放火で33件、次いで▽たばこと▽電気コンロなどの調理機器がそれぞれ14件などとなっている。

   全体の3分の1ほどを占めた放火の場合、現場となった場所は病室とトイレが多く、放火の方法はライターが最も多くなっていた。

   読売新聞によると、東京都八王子市の東海大学医学部付属八王子病院で14年11月、男が病棟の廊下に発炎筒を投げつけて放火。天井や壁などを焼いたが、スプリンクラーが作動してすぐに消し止められ、けが人はなかった。男は通院中の患者で、事件以前から病院側に繰り返し苦情を言っていたとされる。

   大阪市でも11年3月、天王寺区の8階建てビル6階のクリニックで、男が診療室の床に灯油をまき、火を付ける事件が起きた。クリニック内にいた患者ら約40人は避難して無事だった。男には来院歴があったという。

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