濃厚接触者を収容できない
こうした中で関係自治体が頭を痛めているのが、濃厚接触者への対応だ。24日の毎日新聞が詳しく報じている。
それによると、濃厚接触者は厚生労働省の調べで、23日時点で7819人。前日から一気に約3500人も増えた。
政府はオミクロン株感染者の濃厚接触者について、自宅ではなく原則、自治体が確保する宿泊施設で待機するよう求めている。
従来のコロナ感染者では、航空機の座席の前後2列を含む計5列の乗客のみを濃厚接触者としてきたが、感染力の強いオミクロン株については、感染者と同乗していた乗客は全員が濃厚接触者。そのため人数が加速度的に増えている。
神奈川県では濃厚接触者が22日に初めて1000人を超えた。東京都は23日時点で、18の宿泊施設で計4040室を確保している。ここでデルタ株の感染者らも受け入れている。22日時点での都内のオミクロン株の濃厚接触者の総数は1490人。
千葉県では、熊谷俊人知事が23日の定例記者会見で、「濃厚接触者が積み上がっていくと、全力を尽くしたとしても対応しきれなくなる。疫学的な知見に基づいて、濃厚接触者の範囲や期間を見直してほしい」と政府に求めたという。