新しいワークスタイルの提案
この実証実験は、場所に縛られずに働く「デジタルノマド」や、従来の出張とは異なる「ワーケーション」など、コロナ禍で増えた新しいワークスタイルの提案がねらいだ。
KabuK Styleの大瀬良亮社長は、リモートワークについて「多様化するライフ・ワークスタイルに応じ、好きな場所や自分らしく過ごせる環境で働いた方が仕事ははかどる」と考える。「旅をしながら働く」と、朝や夜、日中の休憩時間を、その土地でしかできない体験に当てられる。
「以前、仕事で世界中を飛び回っていた際、『場所を問わず働く』日々を過ごしたことから、リモートワークの楽しさに気づきました。各地には、著名な観光スポット以外にも魅力的な場所がたくさん。現地に数日間腰を落ち着け、地域の人々に溶け込んで初めて見えてくるものが仕事に生きることもあります」
働く場所をこまめに変えたい人だけでなく、「家族から離れて一人の時間を作りたい」人の利用もあったという。ビジネスはもちろん、プライベートを充実させる活用法だ。大瀬良社長は良い意味で人と距離を取り、自分を整える「ポジティブ家出」と呼んでいるそう。
大瀬良社長によると、今回の実証実験で得たデータをもとに、より利用しやすい内容に改善し、次回以降の企画に役立てたい考えだ。